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プロジェクト
国立新美術館







The National Art Center, Tokyo

所在地    東京都港区
設計・竣工  2000年‐2006年
主用途    美術館
建築面積   12,989m²
延床面積   49,834m²
構造・規模  鉄骨造,一部鉄骨鉄筋コンクリート造
       地下2階,地上6階



国立新美術館の延床面積は日本最大の規模である。
しかし、国立新美術館はいわゆる収蔵品を収集する美術館ではなく、公募展や企画展のためのギャラリーである。
日本で最大の美術団体は日展(The Japan Fine Arts Exhibition)であるが、毎年の公募展には約12000点を超える公募作品が集まり、その作品が5つ以上の展示ブロック(各2000m²)合計10000m²を使って展示される。
このような公募展の審査は、地下の作品搬入場所において流れ作業で実施され、入選作品のみが選別されてそのままリフトで各展示ブロックへ運ばれて展示される。
中小の美術団体の公募展は、1つの展示ブロックを使って開催されることが多く、その場合には、地下のそれぞれの搬入トラックより同時進行で審査、選別、保管、展示されるよう機能的に計画されている。
1つの展示ブロックは、更に、細かく分割間仕切りすることも可能である。
このようなスーパー・ファンクショナル施設は、世界にも存在しないもので、巨大展示機械と呼んでもよいものである。
この機械的な展示スペースに対抗するかのようにつくられているのが機械に対する3次元的な自由の表現である。波打つ透明なファサ−ドをもつアトリウムである。
アトリウムは街並みの一部として六本木エリアのダウンタウンと連続し、夜遅くまで人々で賑わう。
このアトリウムは森に囲まれたパブリック・スペースで、ここには、2つの逆立コーンがあり、その上部にレストランとカフェが設けられている。





   * 2006 Chicago Athenaeum International Architecture Award
   * 2008 第49回建築業協会賞(BCS賞)
   * 2008 グッドデザイン賞