1960年弱冠26才で建築の理論運動メタボリズムを結成、衝撃的に世界にデビュー。 その後、機械の時代から生命の時代への変革を一貫して主張してきた。共生、新陳代謝(メタボリズム)、情報、循環(リサイクル)、中間領域、フラクタル(非線形)、生態系(エコロジー)等、45年間提言してきたコンセプトはいずれも「生命の原理」という点で共通している。その活動は、世界20ヶ国におよび、世界各地で完成した作品は高い評価を得ている。この業績にたいして、建築界のノーベル賞ともいわれているフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞している。 又、日本では日本建築学会賞他多くの賞を受賞しているが、 1992年には奈良市写真美術館の設計で日本芸術院賞を受賞した。
2002年には、スペインに本拠地を置くメトロポリス協会(Fundacion Metropoli)より国際都市賞(The International CITIES Award for Excellence)を受賞した。2004年、デダロミノッセ大賞(イタリア)、2005年、英国よりWalpole (初代英国首相の名前)賞、中国商都友誼賞、2006年、世界建築賞(The Chicago Athenaeum Museum International Architecture Award 2006)を受賞した。
主な作品として、国立民族学博物館、国立文楽劇場、名古屋市美術館、 広島現代美術館、沖縄県庁舎、奈良市写真美術館、和歌山県立近代美術館・博物館、 愛媛県総合科学博物館、大阪府立国際会議場、大分スタジアム、豊田市スタジアム、 海外ではベルリン日独センター(ドイツ、ベルリン)、 日中青年交流センター(中国、北京)、 メルボルン・セントラル(オーストラリア、メルボルン)、 パシフィック・タワー(フランス、パリ)、リパブリック・プラザ(シンガポール)、 クアラルンプール新国際空港(マレーシア)、ヴァン・ゴッホ美術館新館(アムステルダム)などがある。 現在は、カザフスタン新首都アスタナ計画(カザフスタン)、中国広州市珠江口地区都市計画(中国)、中国河南省鄭州・鄭東新区(人口150万)、国立新美術館(東京)、 フュージョンポリス情報・通信技術複合施設計画(シンガポール)、重慶国際金融センター(中国)、昆明新空港都市(中国)、マギーズセンター(イギリス)、フランクロイド財団茶室と日本庭園(アメリカ)などを手掛けている。
1986年、世界を巡った作品はポーランド・ヴロツロー建築博物館の永久コレクションとして寄贈。
1997年、DOCOMOMO International によって、ICOMOSに提出されたUNESCO20世紀世界遺産重要現代建築20のリストに黒川の「中銀カプセルタワー」(1972年、東京)と丹下健三氏の「オリンピックスタジアム」がノミネートされた。 また、2003年、寒河江市庁舎(1967年、山形)が、DOCOMOMO Japan が選ぶ1969年までの日本の近代建築100選に選ばれた。2006年、中銀カプセルタワーが125選に選ばれた。
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