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プロジェクト
東京計画 2025




設計:1987年

1987年に発表した東京改造計画。
基本は、東京湾の改定に約7m堆積しているヘドロを浚渫し、それを東京湾中央部に
集めて人工島として固めるという、東京湾浄化大作戦である。

浚渫により、干潮満潮による海水の浄化が可能だが、水質を江戸時代にまで戻すためには九十九里浜より運河によって太平洋の海水を東京湾の奥へ導入すること、沿岸部の埋め立てをやめ、干潟を残すこと、さらに、河川から流入する水野再処理による中水道システム等、総合的な施策が必要であることを提案している。
ヘドロ浚渫によってつくられた人工島は、東京都内につくる2本の運河(防災用でもあり、
レクリエーション用でもある)の立ち退き、換地用の土地として活用し、東京の防災の強化に役立たせるという構想である。

また、東京都内既存住宅地にミニ・フォレスト(森)をつくるためにも、人工島はその換地の役割を果たす。
この提案の骨子は、東京都のオフィスビルを中心とする副都心としての湾岸埋立構想に対する対策として、東京湾岸や人工島を再び人間の住む場所に取り戻すという挑戦的なものである。