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所在地 : 大阪府、吹田市
設計期間: 1967年10月 - 1968年8月
施工期間: 1968年 9月 - 1970年3月
敷地面積: 6,440m²
建築面積: 3,030m²
延床面積: 4,849m²
構造: 鉄骨造,地下 2 階 地上2 階
デザインコンセプト:
パビリオンは、構造的に独立した次の4つの部分よりなる。
1.東芝IHI館を特徴づけている鋼板製の「テトラ・ピース」を立体トラス状に組み上げた3本のアーチ(テトラ・フレーム)と、テトラ・フレームの内側に吊り下げたようにあるドーム(グローバル)である。それは森の中から新しく生命が誕生するように、大きく息づく“まゆ”といえよう。そのグローバルの中は、9個の映写室と9面のスクリーンよりなる。
2.ドームの下に直径26mの昇降する床(昇降回転客席)がある。それは9面スクリーンよりなる劇場の床であり、500人の観客を乗せて森の中の“まゆ”の中に吸い込まれるように昇っていく。鉄骨の床は300tonの油圧ジャッキで支えられている。
3.昇降回転客席の下部構造と一体化された鉄骨平家建が敷地いっぱいにひろがっている。屋上は広場になっていてこのパビリオンの入口部分であり、客席への乗り口である。そして映画を観終わった観客は客席中央部より広場の下へ降りる。内部は昇降するシャフトを中心に展示広場になっている。
4.森を形つくるテトラ・フレームに使用したテトラ・ピースと同じもので組み立てた高さ50mの塔。これは東芝IHI館のメインアプローチの中央にある。
テトラ・フレームのエレメントであるテトラ・ピースは、正四面体の4頂点と重心が形づくる二等辺三角形の位置に、6個の三角形鋼板を配し、溶接製作したもので、三角形鋼板は自由縁が直線のものと、円弧状にえぐり取ったもの3種類の計4種類の形がある。このテトラ・ピースの頂点を接点とし、鋳鋼製の球ジョイントを介して立体的に組み上げたのが「テトラ・フレーム」である。
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