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青山スクウェアー

青山スクウェアーは、港区南青山の閑静な住宅街に位置する、特別養護老人ホームとグループホームを併設した福祉施設である。都会に立地する福祉施設として、限られた敷地の中でコンパクトな動線計画を採用し、広々としたリビングを確保する計画とした。
2階・3階は青山霊園の緑を借景として取り込み、4階には開放感のある屋上庭園を設け、入居者に快適で心地よい生活空間を提供している。
建物外観は全面打放しコンクリート仕上げで、バルコニーの水平ラインを強調した意匠と、透け感のある手摺デザインにより、周囲への圧迫感を軽減し、地域環境との調和を図っている。近隣には弊社設計の国立新美術館があり、屋上庭園のフラクタル曲線が黒川イズムとして呼応している。
施設の顔となるエントランス正面は杉板型枠の壁面とし、正面右手の外部から視認できる場所には地域交流センターを配置した。地域交流センターにはウッドデッキのテラスを設け、入居者が愛犬と面会できる場としている。設計時はコロナ禍であったため、家族の入室が制限された場合にも面会できるよう、相談室を隔離可能とし、外部から直接出入りできる工夫を施した。エントランスホールは無垢材の床・天井仕上げとし、木とコンクリートの調和を図ったインテリアとしている。
敷地内の緑化にも最大限配慮し、建物北東側には菜園を設け、入居者が菜園や屋上庭園で園芸療法を楽しめるようにしている。
夜間には六本木や渋谷の夜景が広がり、屋上からは東京の夜景を望むことができる。東京で暮らしてきた人々が、晩年も東京で過ごすための、都会に位置する福祉施設として理想的なロケーションである。

所在地

東京都港区南青山

主用途

福祉施設

設計期間

2022年2月- 2023年1月

工事期間

2024年1月- 2025年7月

敷地面積

1,425.90m²

建築面積

827.17 ㎡

延床面積

2,511.600m²

構造

RC造

規模

地上4階