share

佐渡インフォメーションセンター

佐渡島は、日本一大きな島である。インフォメーションセンターの立地は、佐渡汽船ターミナルの北側に位置する埠頭地区で、入港するフェリーやターミナルからインフォメーションセンター全体を見渡すことができる。
建物は周囲360度から視認できることから、港に向かう軸線と、隣接して整備する緑地公園との軸線を意識し、異なる軸線を持つ二つの楕円を重ね合わせた平面形により計画し、280人収容の多目的ホールを中央に配し、催事スペースや展示室等で構成している。多目的ホールの屋根は音響シミュレーションから傾斜屋根とし、屋根面に太陽光発電パネルを設けている。催事スペースは最大17mスパンのRC造の梁と円柱で構成し、さらに外部には、最大6mの片持ちの大庇を設け、海側の透明性な曲面ファサードにより、中間領域的となる軒下空間を設けた特徴的な外観となっている。
展示室は単独運営にも配慮し、2階の屋上広場に配置している。屋上広場は、北側に隣接した緑地公園と棚田状に緑が繋がる広場として計画した。

所在地

新潟県佐渡市

主用途

芸術文化施設

設計期間

2010年12月−2012年3月

施工期間

2013年2月−2014年10月

敷地面積

10,464.00m²

建築面積

1,985.73m²

延床面積

2,055.31m²

構造

RC造、一部S造

規模

地上2階