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日本看護協会原宿会館

表参道は、日本でも有数の美しい景観を誇る通りである。
日本看護協会ビルは、永年この場所にあった旧ビルをまとめ一部敷地を手に入れることによって新築された。
設計のテーマは、公共性の高い日本看護協会の機能と品格を保ちながら、いかに表参道に共生させるかということであった。
第1の方法は、壁面線の揃っている表参道に敢て、前面からカットバックするポケットパークをつくること。
第2は、1、2階を店舗とすることにより、原宿のショッピングストリートとしての連続性を獲得すること。
第3は、階段状に裏側に抜ける空間をつくり、奥にカフェテラスをつくること。
第4は、協会ビルが業務を終了した後でも直接アクセスできる地下オーディトリアムを設るたこと。
これらのテーマは、地域社会に貢献したという日本看護協会の信念とこれまでの活動を反映するものでもある。

所在地

東京都渋谷区

設計・竣工

1999年‐2004年

主用途

会館

建築面積

1,147m²

延床面積

8,077m²

構造・規模

鉄筋コンクリート造
地下2階,地上8階