O邸
O_Residence
O氏邸は東京の上流階級の多く住む地域の917.12m2の敷地に建てられた住宅である。
居住部分は地下一階が道路と同じレベルにある。
正面玄関はアプローチ階段を上って南側よりアクセスするが、車は道路と同じレベルで地下一階の車庫へアクセスし、地下一階の玄関ホールから1階へ回り階段で上る。住居棟と別に奥の敷地に茶室があり、橋によって結ばれている。
茶室はコンクリートの箱の中に横格子の木造で作られており、廊下で囲まれている。
コンクリートの箱のそれぞれの壁面には、ニューヨークにアトリエを持つ日本を代表する若手画家、千住博の春夏秋冬の滝の絵が画かれている。
この壁画を楽しむ為に、茶室の壁は木の横格子で構成され、茶室の中で絵が観賞できるようになっている。天井は伝統的な網代(アジロ)となっており、その隙間から昼間は自然光、夜は照明の明かりが室内に星空のように射し込むようになっている。

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所在地
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東京都
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主用途
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住宅・別荘
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設計・竣工
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1997年‐1999年
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建築面積
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308.77m2
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延床面積
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804.71m2
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構造・規模
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鉄筋コンクリート造
地下1階 地上2階