愛媛県総合科学博物館
Ehime Museum Of Science
博物館は一つの統一的全体であり、一つの確信的な箱の中に納まるものだという常識に異議を唱える作品。玄関ホール、食堂棟、プラネタリウム、生涯教育棟、展示棟、駐車場棟をそれぞれ自立した建築と捉え、その集合を博物館建築と考える。それぞれの単位建築には半月型、球方型(立方体)、三角形といった抽象的な幾何学形態が与えられた。近代建築の遺産としての抽象性(幾何学形態)を人類共通の建築言語として用い、その位置、配置によって場の表現、地域のアイデンティティを表現しようとするアブストラクトシンボリズムの建築。打放しの外壁にはチタンチップ、大理石(白)のチップ、ミカゲ(黒)のチップが打込まれており、それぞれの建築単位の表現の違いを強調している。

-
所在地
-
愛媛県新居浜市大生院
-
主用途
-
美術館博物館
-
設計・竣工
-
1991年ー1994年
-
建築面積
-
10,539.16m²(立体駐車場を含む)
-
延床面積
-
24,289.72m²(立体駐車場を含む)
-
構造・規模
-
鉄骨鉄筋コンクリート造
一部鉄筋コンクリート造
一部鉄骨造
地下1階 地上6階