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福岡シーサイドももち

本計画は、福岡市が推進した大規模住宅地開発「シーサイドももち」における商業施設として計画したものである。建設竣工後は、1989年3月から9月まで開催された「アジア太平洋博覧会(よかトピア)」においてパビリオンの一つとして活用され、地域の新たなランドマークとしての役割を担った。
設計にあたっては、開発地区全体に共通する景観形成の理念との調和を図るとともに、地区を象徴するランドマークの創出を目指した。建築は銀行部門と商業部門によって構成され、両者を有機的に結び付ける複合施設として計画した。

施設の中心には、高さ23mに及ぶ木造構造の円錐形アトリウム(銀行ロビー)を配置した。アトリウムを囲むように、1階には銀行支店および金融関連オフィスを、2階には木造構造の小ホールを配置している。一方、商業棟では1・2階を書店、3階をその管理部門とし、地下階には駐車場およびサービス施設を配置している。

建築は、円・三角・四角という単純でありながら象徴性を備えた幾何学形態によって構成した。オフィス棟と商業棟は、立体トラス構造による中間体によって結ばれ、その周囲には四季を通じて地域住民が利用できる広場空間を設けた。また、2階ギャラリーのテラスと3階オフィスのテラスは、イベント開催時には舞台や観覧席として利用できるよう計画した。

外装には、地域で産出される石材を混入したコンクリートを採用し、土地固有の質感や風土を表現した。一方、開口部、庇、階段にはアルミニウムを用い、建築に現代的な要素を取り入れた。地域性と現代性という相反する要素を共存させることにより、新たな都市建築の姿を提示した。

所在地

福岡県早良区

主用途

商業施設

設計期間

1988年−1988年

施工期間

1988年−1989年

敷地面積

1,328.75m²

建築面積

676.55m²

延床面積

2,282.89m²

構造

鉄筋コンクリート造、一部木構造

規模

地下1階、地上3階

Location
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