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黒川紀章イズムの継承






黒川紀章が提唱し続けた「共生の思想」
それは、対立する二項、異質な文化、異質な要素の間に、曖昧性、両義性、多義性を含む“中間領域”を設定すること。
そして、メタボリズム(循環)、メタモルフォーシス(変身)という意志表明。
これが、建築の意味を生成する力。
黒川の提唱した「共生の思想」は、日本文化に根ざした黒川自身の発想の根源でもある。
私たちは、その思想を継承し、これからも建築の存在の意味を探求していきます。
ビジョン図






Metabolism メタボリズム
新陳代謝(メタボリズム)とは、生命が成長・偏かを遂げるように、建築に循環(リサイクル)の概念を展開する手法。 これによって時代の変化に応じて、更新が可能となり、規模の変更や増築にも自在に対応できる。






Abstract Symbolism アブストラクト・シンボリズム
その地域や国のicon(象徴)や特性を、抽象的な形態で表現する。グローバルスタンダードとローカルスタンダードの強制する建築をつくる。
これによってその国、その地域に根差したランドマークとしての意匠をつくりだす。







Fractal フラクタル
アメリカの数学者マンデルブローによって、これまでのユークリッド幾何学に代わる21世紀の新しい幾何学(数学)(フラクタル幾何学)が確立された。
部分の中に全体が入れ子のように存在するという秩序は、部分と全体の強制、規則を不規則の強制というあたらしい形態の地平を拓くものとして、コンピューターグラフィックスの世界で応用されている。
フラクタル幾何学の函数を用いて、自由に描かれたような曲線を生み出して建築に応用すれば、工場での位置の測定は容易となる。






Symbiosis 共生
共生は黒川の造語である。二つのエレメントが矛盾、対立、違いがありながらも合い方を必要とし、一つの建築の中に止揚し、表現されている状態を言う。
自然と人工、芸術と科学、先端技術と伝統、理性と完成、精神と肉体といった対立する概念を止揚し、西洋の二元論を乗り越えた新しい世界秩序。






Intermediate Space/Ambiguity 中間領域・曖昧性
日本の建築に特有の内部と外部にある「縁側」「軒下」のように中間に位置する空間の特性を中間領域と呼んだ。外と内、建築と都市がハッキリ区別されている西洋の概念ではなく、その両者が融和している東洋的・日本的な概念を建築や都市で表現する。それは単一的でなく曖昧性を重要視したコンセプトである。