トップ ごあいさつ プロジェクト 黒川紀章 略歴 活動 会社概要 採用 リンク
プロジェクト
インプレストレジデンス上野 ジ・アーキテクト 外観・共用部デザイン監修

外観:色彩は日本の伝統色である「消
炭色」を基調とした、品格ある設えと
した。


アプローチ:屋敷門を現代的な表現とし
た。


庭:中間領域としての四季の庭。


夜景:黒川オリジナルの照明「ANDON」
は、インプレスト上野用にアレンジした。


内観:人々が集い、五感を豊かにする
サードプレイス


所在地   東京都台東区上野
主要用途  マンション
設計期間  2015年5月-2016年4月(デザイン監修)
竣  工  2017年8月


黒川紀章の共生の思想による、住まいを提案。
都会に暮らす人々に「機能性」と「やすらぎ」が共生する生活空間を提供する。
「機能性」とは、居住者への情報提供やプライバシー、コンシェルジュサービス、多機能なロビーなど高質で利便性に富んだ住環境を提供すること。
「やすらぎ」とは見た目の視覚的なデザインだけでなく、心地よいサウンド、触れる質感、香り、心が感じる味わいなど、居住者の五感に訴えるリラクゼーションを提供すること。
美術館やホテル、空港ターミナルなど、多くの作品を生み出してきた黒川デザインのノウハウがこの住まいに結実する。
それは単なる住宅ではなく、都市の中にあって上質なライフスタイルを実現する、特別にしつらえられた「空間」である。

歴史の深い文化の街「上野」。
計画地は「寺町」としての上野の風情が残る一角である。
お寺の瓦屋根や築地塀、漆喰の壁や木の柱を現代的に咀嚼し、デザインの要素として取り入れ再構築しながら、文化の街上野にふさわしい、洗練された住まいを実現した。

塀と門の設えは、伝統的な屋敷門や築地塀を現代的な表現とした。門をくぐりぬける期待感を高め、そして、敷地に一歩踏み込んだ後は四季を感じる植栽の和風の庭園が迎える。この築地塀に囲まれたアプローチ空間は、外でありながらも内を感じさせる中間領域という「間」を創り出している。
アプローチでは、切石のみを組み合わせた「真」の庭から、切り石と自然石を交えた延段「行の庭」に移行することで、プライベートな空間への切り替わりを演出している。
また、門扉に対し斜めにアプローチすることで、季節の植栽が目に留まり、日々の豊かさを感じられるような仕掛けとした。
庭が見え、緑が感じられる1階のラウンジでは、カフェを飲んだり、カウンターで仕事をしたり、人々と語らえる、日々の暮らしを豊かにする空間が設えてある。